2008年8月 プリウスで走りまくった北の旅 その3

(画像はクリックで拡大します ブラウザの戻るボタンでお戻りください)


8/7(木)  猿払〜北オホーツク〜サロマ湖〜網走〜斜里〜ウトロ

目が覚めたのはほぼ4時。すでに外は明るい。ケータイで一枚撮影。父親も起きた。

昨日の朝(小樽)の経験から見て日の出は4時40分くらいだろうと想像して、まず温泉にへ行った。
朝風呂は気持ち良いが、浴場の窓からは朝日の昇るオホーツク海は見えない。

父はカメラの準備をすべく部屋に残っていたわけだが、4時25分に温泉から部屋へ戻るとすでに日は昇っていた。
(下の左の画像は私がケータイで、右の2枚は父が一眼デジで撮影)

父いわく、「電線がじゃまでいい写真にならなかった」 (私はこれもまた趣あると思うのだが)
ほんとは外へ出て海岸にあるモニュメントを入れて「オホーツクに昇る朝日」を撮りたかった。

考えてみれば、ここ猿払村は小樽よりかなり北東に位置しているわけで、日の出が早いのは当然だ。
起きてすぐに海岸へ出るべきだった、と後悔。

ま、いいや。また来よう。ホタテカレーもまた食べたいしね!


今日も移動距離が300キロ以上あるので早朝出発することにしており、5時前にチェックアウトした。
(早朝は光線の関係と人がいないので、いい写真が撮りやすいのも早起きの理由のひとつ)

昨夜のうちに支払いは済ませており、横の通用口から出る手はずだったのだがフロント担当の方は起きてくれていて、
正面入り口からお見送りしてくれた。

このホテルは値段も安いし、てっきり村営の「公共の宿」だと思っていたけど、昨夜聞いた話では100%民営とのこと。
対応もよく、いい宿だ。こちらをご参考。

ホテルさるふつのご案内

周辺の様子とホテルを撮影。ホテルの横はキャンプ場になっており、その後ろは天北原野だ。
ぽつんと建っているのは日帰り温泉施設。一昨年はここの温泉に入った。気温19℃、ちと寒い。


5時には出発、オホーツク海を左に見て国道238号を南下。

一昨年と同様に浜猿払から海沿いの町道に入る。浜まで出られる場所があったので、クルマを停めて行ってみる。
長い杭の上に大きな鳥がいる。最初は作り物かと思ったが、首がちょっと動いた。鷲か鷹のようだ。花も少し咲いていた。


クルマに戻りしばらく走ると道が一直線となり延々と続く。日本海側の道道106号とはまた一味違う風景だ。
適当な場所にプリウスを停めて撮影タイム。まだ5時半で、走るクルマは皆無だ。日中でも観光客はまずいないだろうと思う。

手持ちのツーリングマップル2007年版には「牧草地を貫く直線道路が地平線に向かって延びている」との説明あり。
(先日本屋さんで最新版のツーリングマップルを見てたらこの道が観光向の「おすすめルート」に昇格していた。)


この直線道路はまだまだ続くのだが、しばらく走ったところで右折して19年前に行ったモケウニ沼を訪れることにする。
ちょっと道を間違えて戻ったりしたけど、6時過ぎに沼の入り口に到着。

クルマを置いて、森の中の木道を350メートル歩くと水辺に達する。

父親が「熊がいるんじゃないか」などと言うので少し怖い感じもしたが、山奥ではないし人家も近くにある。
「熊出没注意」の看板もないからだいじょぶだろう、と判断。

何にも無いところだが、それがまた良い(と私は思う) 花も少しは咲いてるし。


下の写真は19年前のモケウニ沼の画像。
5月であり季節も違うが、沼までの間は木は成長してなくて湿原の雰囲気ですな。


この沼の入り口に至る道の両側がまた素晴らしい景色で、私の大好きな牧草ロールがたくさん転がってた。
たくさん写真を撮ってしまったぞ!

父親もまたゆっくりとポジカメラで撮影タイム。で、1時間ほどこのあたりでゆっくりした。
こんな景色の中をふらふらと歩きながらぼーっと過ごすのは至福の時間だ。

沼に向かう時、クルマの中から牧草ロールの間を子狐が走り回っているのが見えたんだけど、どっか行っちゃってもういない。

(2段目の左から2つ目の写真、奥がモケウニ沼入り口)

7時過ぎにモケウニ沼を出発。国道238号に戻り、クッチャロ湖は通り過ぎて浜頓別の街に入る。
セイコマートで朝食用のおにぎり、サンドイッチ、水などを購入して、オホーツク沿いの国道を南下。

久しぶりに神威岬(斜内山道)へ行ってみることにした。トンネルの手前で左へ折れて旧道に入る。
一昨年はトンネルを通過して岬へは立ち寄っていない。

8時過ぎに岬へ到着。ちょっとした休憩所があったと記憶していたが、3台分くらいの駐車スペースがあるだけだった。
オホーツク海を眺めながらおにぎりとサンドイッチを食べた。

山側のゼブラ模様の灯台を見上げる。このすぐ下を鉄道(国鉄 興浜北線)が急カーブで走っていた。
この線には1982年9月と1983年2月に乗ったことがある。

宮脇俊三氏 著  「時刻表2万キロ 第7章」より

興浜北線に乗車して斜内山道を通過する時の様子

頓別からはオホーツク海を左に見て無人の海岸線を進むが、15分もすると行手に斜内山が立ちはだかってくる。
山裾は鋭く海に突き出し、地図を見ると単調な海岸線がそこだけ出っ張っていて、斜内山道と呼ばれる難所である。

開拓時代の道は断崖を避けて山の中を通ったので山道の名がある。鉄道路線は山登りを極度に嫌うから、
ほんらいならトンネルで抜けるべきところ、昭和11年開通の興浜北線はその突起を忠実に迂回している。

細く鋭く突き出た岬なので2万5千分の1の地図で図ると線路の曲線半径は130メートルぐらいしかない。
ディーゼルカーは海に落ちないように速度を落として恐る恐る通過する。




岬を出て国道に戻ったところに小さな公園があった。ここと勘違いしてたのね。

引き続きオーツクラインを南下。北見枝幸の街はバイパスで通過。
淡々とした道をクルコン60キロで走ってると眠くなってくる。

この道は1982年の9月に初めて通った。宗谷バスの車窓はうら寂しい雰囲気で印象に残った。
何度も通るうちに飽きてくるのは致し方のないことではあるが、残念でもある。

雄武町の「道の駅 おうむ」で休憩。(9時20分)
展望塔があったので登ってみる。無料だが、住所・名前を記入するようになってた。
写真はケータイで撮影したもの。

30分ほど休んで次は「上湧別町鉄道資料館」を目的地にして出発。
興部、紋別の街にもいろいろと見所はあるが通過して、11時過ぎに到着した。

着いてみれば「道の駅 かみゆうべつ」と同じ場所。
鉄道資料館と言っても中湧別の駅の跡に貨車が置いてあるだけで、ちと期待はずれだった。


下の写真は1982年9月に中湧別駅の誇線橋から撮ったもの。
今回も同じアングルの写真を撮りたかったが誇線橋は閉鎖されていて中に入れなかった、残念!


上湧別からサロマ湖方面へ向かい、時折左窓に湖の様子を眺めながら「北勝水産」に着いたのが12時10分。
ここはいつもネット通販で利用している水産加工品のお店で、一昨年も立ち寄った。

父親は東京の親戚へ毛ガニと北海シマエビを送る手配をし、私は今夜のツマミにする北海シマエビと娘へのお土産の
シャケトバなどを買う。
そして、お昼用に名物のホタテバーガーとサーモンバーガーを買った。

お店を出て、国道から道道442号に入り「サロマ湖駐車公園」に入る。(13時)

サロマ湖を眺めながらホタテバーガーとサーモンバーガーを食べる。
ホタテバーガーは特に美味かった。写真は左がホタテ、右がサーモン。(ま、どっちでもいいような画像だが)


再び国道238号に戻り、左に能取湖、右に網走湖を眺めて網走市内に入る。

そのまま市内は通過して14時30分、鱒浦でちょっと休憩。
オホーツクで海水浴をしている人は初めて見たような気がする。


それから北浜駅へ行く。ちょうどキハ54が到着、動画も撮影した。

動画 キハ54北浜駅発車


15時、北浜駅を出て涛沸湖(トーフツ湖)の手前から道道767号に入る。
(のつもりが間違えて手前の道へ入ってしまい、少し時間をロス)
るるぶナビに絶好のドライブポイントとして載っていた「斜網広域農道」を走ってみたかったわけ。

ナビがありながらちょっと道に迷ってしまったけど、アップダウンのある直線道路で楽しいドライブだった。


るるぶナビに「じゃがいも、ビート畑を走る直線道路」と紹介されている国道334号に出て斜里方面へ向かう。

右窓に斜里岳が見える。左窓には麦畑? クルマを停めて撮影する。(15時45分)
正面に見える山は海別岳と思われる。


国道334号を走り続け、斜里の街も通過してウトロ方面へ向かう。
知床半島に入って左にオホーツク海を見ながら進み、オシンコシンの滝に到着。(16時40分)

今回は知床五胡方面へは行かないつもりだが、ヒグマ出没の掲示が目に入る。クマは怖いよな。


ウトロの街に入り、17時20分、本日の宿「民宿ランタン」に到着。

横で、ちょっと前に到着したと思われる家族連れがクルマから荷物を降ろしている。
ふとナンバーを見ると富山!思わず「富山からですか〜?」声をかけた。

ご主人とちょっとお話した。やはり新日本海フェリーを利用して来られたとのこと。
私のHPのこともお話したので、この旅行記も見てくれてるかな。


さて、ウトロといえば美しい夕日が有名。本日の日没は18時40分頃とのこと。
この民宿のテラスから良い写真が撮れるとのことで、父親はポジカメラで撮影することにして準備を始める。

私は温泉に入りたいので、フロントでもらった割引券を持ってクルマで山あいにある「知床自然村」へ向かう。
国道から右折してダートに入る。林の中にエゾシカがいる。

キャンプ場の管理棟の中に温泉がある。露天風呂もありいい湯だった〜〜〜!

風呂から出ると、キャンプしてる皆さんのバーベキューの香りが。。。。
昔はよく家族でよくキャンプしたな、と思い出す。

管理棟の横から海の方を見ると、すでに日が沈みつつある。コンデジで撮影。(18時30分)


キャンプ場を出て国道沿いの海岸から日没の様子を見る。(18時30分〜40分撮影)
今日は朝日、夕日ともオホーツクで見たわけだな。

下の画像は父親が民宿のテラスからポジカメラで撮ったもの。

宿へ戻り夕食。オホーツクの海の幸が美味しかった!

例によって部屋へ戻ってから2次会。本日のおつまみは北勝水産で買った「北海シマエビ」
やはり地元の朝獲れは最高ですな!全部は食べ切れなかったので半分はアイスボックスに保管。

今日はオホーツクで海水浴できるくらい暑い一日で、夕方の段階でも部屋は暑かった。(もちろんクーラーなどない)
一昨年の弟子屈の宿を思い出したけども、日が暮れてからはぐっと気温が下がり、快適になった。

宿の風呂に入ってから23時頃就寝。


本日の走行距離  366キロ   平均燃費 31.3キロ/リットル

ほとんど平坦な一般道をほぼ時速60キロ定速で走った結果。このへんがプリウスの一般的実力かなと思う。


次へ行く


プリウスで走りまくった北の旅 トップへ戻る